

2008年10月の国際科学会議(ICSU)の総会において、1957-58年に実施された地球観測年(IGY)を機に設立された世界資料センター(WDC, World Data Center)とFAGS(Federation of Astronomical and Geophysical Data Analysis Services)を発展的に解消して、品質管理された科学データの長期的な保全と提供によって、ICSUが推進する科学研究事業を支援することを主目的とした世界データシステム(WDS, World Data System)が設立されることになりました。
情報通信研究機構は、ICSU/WDCの電離圏世界資料センター(WDC for Ionosphere)及びICSU/FAGSの国際宇宙環境サービス・地域警報センター(ISES/RWC)を運営してきた実績を踏まえ、ICSU/WDSのレギュラーメンバー、電離圏・宇宙天気に関する世界資料センター(WDC for Ionosphere and Space Weather)として電離圏および宇宙天気に関するデータの保全と公開を行っています。公開されているデータは、多くの公共機関、研究機関、大学等で利用されています。
Data Download
国内電離層月報
各月毎の日本国内(稚内、国分寺、山川、沖縄)でのイオノゾンデによる電離圏観測のサマリーや電離圏パラメータの読み取り値が記されたデータブック
南極電離層年報
各年毎の南極昭和基地のイオノゾンデによる電離圏観測のサマリーや電離圏パラメータの読み取り値をまとめたデータブック
NICT イオノゾンデ観測データ
日本国内(稚内、国分寺、山川、沖縄)と南極昭和基地のイオノゾンデ観測データ
イオノグラムデータベース
観測所別・時期別のイオノグラムデータベース
イオノグラム手動読取値
日本国内(稚内、国分寺、山川、沖縄)と南極昭和基地のイオノグラムの手動読み取り値
電離圏データカタログ
保存されている世界約320ヵ所の電離圏観測データのリスト
手書きの電離圏観測記録
電離層観測が自動操作・自動記録方式となる以前(1936-1954年)に各地で実施されていた手動操作・手書き帳票方式によるイオノグラム等の電離層観測記録
手書きの太陽地球環境チャート
バーテルス太陽回転周期番号ごとに手書きでグラフ化した現象記録簿
太陽フレアAI予測データベース
深層学習を用いた太陽フレア予測モデルDeep Flare Net (DeFN)の太陽特徴量データベース