太陽活動の影響〜変動する電離圏

高度100kmから上は1000kmにまで及ぶ電離圏(電離層)は日夜地球の地場や太陽活動の影響を受けて変動しています。 小さくは イオノゾンデ による15分毎の観測で得られる イオノグラム も一日のうちにほとんど同じものがないくらい 変化していますし,地磁気嵐や太陽フレアが起きればいつもとは全く違った電離層の様子を イオノグラム から伺い知る ことができます。そして大きくは太陽黒点の11年周期にも影響を受けて大きく変動しているのです。

下の図は1990年から最近1ソーラーサイクルでのfoF2 (F2層の臨界周波数) の変動の様子です。 Ap(地磁気活動)指数や 太陽フラックス(f10.7) と並べてみると電離層が地磁気や太陽の活動に影響されて 変動している様子がよくわかります。 またfoF2の変動をくわしく見てみますと太陽活動の活発な期間に極端に周波数が低く落ち込んでいるような点が見られますが、 このとき同時に太陽フレアや、地磁気嵐が起きていることがあるのがわかります。これはその影響で電離層嵐が起きて (電離層が撹乱されたために)一時的にF層の電子密度が低くなったのを示していると思われます。

 foF2plot  Ap(地磁気活動)指数
世界12ヶ国の地磁気観測所の観測を元にした地磁気の活動度を示すap指数を、1日8回の観測したものの平均がAp指数です。

foF2(F2層臨界周波数)
イオノグラムに現れるF層の右端の値を示すもので、通常昼間に発達し、 一般的な電離層の密度の濃さを示します。ここでは12年間にわたる毎正午の値をプロットしています。

太陽電波フラックス(f10.7)
太陽光の波長10.7cm(2.8GHz)の フラックス強度で太陽活動度を表します。 10.7cmである理由はこの波長を太陽観測のために空けてあるためだそうです。

Copyright (C) 2011 National Institute of Information and Communications Technology. All Rights Reserved.